大変ご無沙汰しております。
旦過市場の火災から1年半ほど経ちました。
残念なお知らせですがこれまで旦過市場での再開を目指し計画してきましたが条件が合わず断念することとなりました。
これまで同地での再開を心待ちにしてくださっていただいていた方々の期待に応えることができずに大変申し訳ございません。
悔しさや寂しい思いなどいろんな感情が入り混じっておりますが、今後は福津市での再開を目指して頑張って参ります。
取り急ぎ今月から雑貨販売のみ仮営業という形でスタートすることになりましたが、まだまだ藍昊堂としておやつ作りができるまでには時間がかかりそうです。

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なぜ福津市なのかということなのですが、新型コロナウイルスが出始めて商店街にほとんど人が来なくなってしまい、このままでは厳しい状況になるということで異なる業態として郊外型店舗も始めようと計画したからです。
約3年半ほど前から福岡県内を中心に物件を探して回りそこで出会った土地が福津市でした。
しかし契約した場所が都市開発にかかる土地でなかなか建築許可が得られなかったりなど様々な弊害があり、未だに工事が終わっていない状況です。
一時は仮設店舗を作り販売をしていたのですが、昨年の火災で商品の製造ができなくなり営業できなくなりました。
さらに原材料の高騰が追い打ちをかけるように進み、当店の商品は原材料だけでも火災前から比較して2倍以上はかかってしまうようで大変厳しい状況になっております。
そんな中、火災から1年半が経過し、まだ再開することができていない状況に焦りはありますが、何とか再開すべく様々な計画を練っております。
福津市の店舗は旦過市場のような商店街でないため、これまでのような営業形態は全く通用しないので大きな不安を抱えながらではありますが、何とか再スタートできる日が早く訪れるように努力あるのみです。

これまでのようなおやつ屋としての再開はなかなか難しいのですが、まずはここで働くスタッフたちが日々を充実して過ごすことができる環境を作りたいと思います。
今回もできるだけセルフビルドでスタッフみんなで頑張っているところで、まだまだ時間はかかるかとは思いますが、気長にお待ちいただけますと幸いです。

これまで約10年旦過市場でお世話になったお客様には残念なお知らせとなり大変申し訳ございません。
お気にかけてくださった方々へ個別の回答ができず大変心苦しいですが、新天地での再開に日々奮闘しておりますので、ぜひまたお目にかかれたらと思います。
おやつづくりの目処が立ちましたらまたお知らせいたします。
いつも温かい応援をありがとうございます。
これからもがんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、お客様をはじめ当店に関わってくださった皆様、そして火災で被災した皆様のご健勝を祈念しております。

藍昊堂菓子舗　店主　矢野

写真：旦過市場火災跡から見つかった当店のタイル